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提灯の起源や種類、使われ方など
提灯の基本的な概要を紹介します。
提灯とは?
周囲を照らすことから始まった提灯の歴史
「提げる(さげる)」という言葉が示すとおり、提灯は昔、現在でいう懐中電灯と同じ役割を担っていました。
今では祭礼の場合を除き、このような使われ方をすることは少なくなりましたが、お祭りの出店(でみせ)や料理店などの看板として目にする機会も意外に多いのではないでしょうか。
故人を偲び、ご先祖様の帰り道として使われる盆提灯
お盆になると提灯を飾ります。
目に見えないご先祖様の霊を想い、供養したり感謝の意を示すための道具として、提灯が用いられているのです。
地域や宗教にもよりますが、盆提灯には絶対的な、「このように飾りなさい」という説明はありません。
ご先祖様を偲ぶ気持ちが何よりも大切なのです。
八女提灯の歴史
福島提灯として名を馳せ、盆提灯の産地となった八女
八女提灯は昔から八女提灯と呼ばれていたわけではなく、当時の八女市福島町で生まれたことから福島提灯と呼ばれていました。
文化年間(1813年頃)に荒巻文右衛門(あらまきぶんえもん)によって創製されたといわれる福島提灯は、場提灯(ばちょうちん)と称され人気を博していました。
贅沢な意匠と工法の改良で八女提灯は重要物産へ
安政年間(1854~1859年頃)になると、同じく福島に住む吉永太平 (よしながたへい)により意匠が凝らされ、提灯の骨に使う竹を細く裂いて一本に繋げ螺旋状に巻く 「一条螺旋式」 を考案、典具帖紙に類似した薄紙を用いて仄か(ほのか)に内部が透けるように改良が施され、その後八女地方全域で生産されるようになったことで、福島提灯は 「八女提灯」 と呼ばれるに至ったのです。
※参考:ウィキペディア フリー百科事典
盆提灯の種類
盆提灯には様々な型があり、使われ方にも違いがある
色々な形、装飾が施されている盆提灯ですが、それぞれの種類によって用途も異なります。
次の項目をクリックすると、それぞれの提灯毎の説明ページが開きます。
盆提灯の飾り方
基本は同じ型のものを対で、住宅事情に合わせて柔軟に
盆提灯は精霊棚(盆棚)や仏壇の前に一対、二対と飾ることが基本とされていますが、スペースを確保できない場合など、対で飾ることが絶対ではありません(対で飾る方が見栄えが良くなります)。
ご先祖様を敬い供養する気持ちが何よりも大切です
上記のように、盆提灯は大きければ大きいほど、数が多ければ多いほど 「ご先祖様を慕う気持ちが大きい」 という地域もありますが、昨今の住宅事情もあり、「小さくても良いものを飾る」 ことが一般的になりつつあります。
どちらにせよ、ご先祖様を慕い想う気持ちの大きさが何よりも大切です。
ご家庭に合わせた盆提灯をお選びください。
※右の写真をクリックすると拡大表示します
提灯に関する その他の情報
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